直後の誓いは固いのに

直後の誓いは固いのに

お菓子やスイーツをはじめ、食べたり飲んだりするものを買うときには、必ずどこのメーカーが作るものかチェックします。メーカーにはそれぞれ特徴があると見え、どれも比較的おいしいので安心して手を出せるものと、どれを食べても口に合わないものがあるんですよね。

たとえば冬から春にかけてよく目にするようになる、梅フレーバーのお菓子。思い切り梅の酸味を前に出し、梅好きをターゲットにしたもの。しその香りやかつおの風味をを一緒に楽しめるもの。しょうゆや塩などで味を補ったもの。梅の酸味と一緒に甘味も強く、甘酸っぱさく味付けされたもの。味のコンセプトが違えば、味も変わるのは当たり前のこと。

でも、たとえば人気が高いカレー味でも、メーカーによって味はやっぱり全然違う。カレーの香りも辛味も強いもの。スパイスがよく効いた本格的な味わいのもの。ちょっと甘めでこどもが好きそうなもの。カレーの味はさほど濃くなく上品な味わいのもの。

いろんなメーカーのものを食べていると、実際に味わう前からどんな味なのか大体の想像がつくようになります。もちろん全体的に気に入れない可能性が高いメーカーが作るものは、できるだけ手を出さないようにしています。どんなに魅力的なうたい文句を見ても、どんなに好きそうなフレーバーでも、決して負けないようにしています。

うたい文句が魅力的であればあるほど、それから外れていたときの失望感は大きい。フレーバーが好きであればあるほど、それを楽しめなかったときの淋しさには耐え難いものがある。そんな思いをするくらいなら、口にしない方がいい。

常にそう思っているのに、今まで見たことも聞いたこともない珍しいフレーバーと出会うと、つい近寄ってチェックしてしまう。「こんなものもあるんだぁ~」と思うだけで終わっておけばいいものを、こんなものはどんな味がするのか試さずにはいられなくなる。

でもそれがあまり好きじゃないメーカーが作るものの場合、やっぱり大きくガックリと肩を落とす可能性が高い。そのたびに、もう二度とこのメーカーが作るものは食べるものかと強く誓います。どんなに惹かれても、近づかないことを決心します。食べた直後は、確かにその誓いも決心も固いんですけどね。

堅いせんべいとソフトな和菓子

瓦のように堅いおせんべいは大歓迎です。それこそ常に堅いおせんべいを探し求める私にとって、今か今かと待ち受けているおせんべいと言えます。瓦と名の付くおせんべいを作るのは、130年もの歴史を持つ亀井堂です。亀井堂では、いろんなおせんべいを作っています。

亀井堂を代表する銘菓が「小瓦・古代瓦」です。材料の配合は、130年間ほとんど変わらないと言います。130年以上も受け継がれていると言われたら、特別なおせんべい好きじゃなくても味わってみたくなるでしょう。噛みごたえを求める私は厚手に焼き上げたという古代瓦派。小瓦の方は、古代瓦よりも薄手の焼き上がりのようですよ。

「西暦」というおせんべいには、名前の通り年号が刻まれています。年が変われば刻まれる年号も変わるようなので、年に一度はお目にかかりたいものですね。かすかにレモンの香りが漂うという点には、素朴な中にもちょっとシャレた雰囲気を感じます(^^)

あっさりとしたおせんべいが好きなら形がみの亀に似ている「みの亀」、落花生の香ばしさが好きな方には「二重格子」がオススメです。揚げたソラマメが練りこまれ、ほんのり塩が効いた「ビンズ」はお酒にも合うと男性にも好まれているみたいです。

他にも、醸造味噌が練りこまれた「折みそ」やしその風味が豊かで見た目にも特徴がある「しそ巻」なんかもありますよ。これらはネットでも購入可能なのですが、お店に行かなければ手に入らないおせんべいもあります。

抹茶の渋みと黒糖のコクを楽しめる、茶つぼの形に似せた「茶つぼ」砂糖と卵白のアンシングがかけられ、超絶技巧を用いられているという半月型の「半月」わずかに振られたゴマとたっぷり塗られた黒糖で味わい深い「黒引き」これらの販売は、お店に限られているようです。

亀井堂ではおせんべいのみならず、ふんわり柔らかい和菓子も作っています。有名なのは「人形焼」です。亀井堂の人形焼は、他とは一線を画しています。牛乳やバター不使用の皮の中には、甘さ控えめでありながら深みのある極上こしあん。その味わいは、玄人をもうならせるほどだと言います。

また、「秋の山」というあんこなし人形焼もあります。こちらは人形よりもさらに甘さが少なく、通と呼ばれる方々から特に好まれているようです。